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光明寺 佐光慈豊和尚のテレホン法話
寺の正月行事(2012年01月号)
- それにしても年末から新年にかけて寺のしきたりで、為すべき事の多かったこと。
一般的な歳暮や年始回り、年賀状書きや大掃除の他に、次のような風習があります。
先ず、二十八日に松やしめ縄等、正月用品を買いに行きます。八は末広がりを意味するのでこの日に決めているのです。
嘗ては二十九日に餅つきをしました。苦をつき出す日なのです。最初の一臼はお供えにし、最後の一臼から来年もつけますようにと、小さなお供えを作ったものでした。
三十日には半紙で幣束(へいそく)を作ります。先ず歳徳神(としとくじん)。これが恵方から福をもたらすというお正月様なのです。次に天神・地神。人型に切ったものを麻で縛ります。厠(かわや)、流し、竈(かまど)、風呂場、墓地など三十五本立てます。
三十一日は風呂に入って一年の垢を落とし神棚に榊、御神灯を灯し一年の無事を感謝します。十二時に除夜の鐘を撞いて百八煩悩を消滅します。
明けて元旦、初水を汲んで、仏前の閼伽水(あかすい)とします。閼伽水とはすべての汚れを清める浄水の事です。 元旦朝より檀信徒の年賀を受けます。三ヶ日祈祷して、そのお札を檀信徒に配るのは四日です。
四日には年始。子供を連れて年始回りをします。子供は無邪気なのでお札が穢れないからです。 二日かかって無事安全五穀豊穣の祈祷札を宅配し、身体もヘトヘトに疲れて松の内が終わります。
十一日は鏡開きでお餅を下げます。
十四日は松のどんど焼き。
十五日は小正月で繭玉(まゆだま)を頂きます。
最近特に考えることは、このような行事がいつまで続くかという不安です。 すべて男性が中心で、穢れを払う意味が強い行事だからです。 戦後の女性の地位向上と正月のレジャー化がこれら行事の困難に拍車をかけているのです。 神道的色彩の浄穢観と正月行事が結びついてきたのは何故でしょうか、いつかこの意味について考えてみることにします。
南無大師遍照金剛
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