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女性のたしなみ(平成18年5月号)

 今日は、「女性のたしなみ」についてお話します。

 ああせよと 口でいうより こうせよと してみせるこそ 教えなりけり

 先日 東京に用事があって、駅の出札口にならんだ時のことです。

 中年の女性が前の人の横につき、知らぬ顔で先にキップを買ってしまいました。

 道路を横切る人を見ても、比較的男性は手を上げて通っていきますが、女性は圧倒的に頭も下げず、「スミマセン」も云わずに横切っていきます。

 しかも、不思議と若い人に多いようです。

 こうした行為が、男性よりも女性に多いというのは、なぜでしょうか。

 子供に一番影響を与える母親になろうとする人の行動をみるにつけ、次代の子供たちのことを考え合わせると悲しい限りです。

 これについて、私が高校に勤めていた時のことです。

 二人の女生徒を就職させようと、東京の会社に連れて行きました。

 面接は社内の日本間で行われましたが、彼女は、脱いだスリッパを自分のは勿論のこと、私のも、案内した社員のも、全部、脱いだ時と反対の方向に向きを換えておいたのです。

 あとで社長が私に、「あの生徒は、ああした行為一つで合格と決めましたよ」と話してくれました。

 それを見抜いた社長も立派でしたが、彼女の家庭、特に母親の普段のしつけが、自ず(おのず)からそうした行為をさせたのだと思います。

 現代の女性は困ったものだという話を聞くたびに、私はこのことを思い起こします。

 と同時に、こうした基本的な生活習慣の教育を忘れてきた学校教育を恥ずかしく思う次第でございます。

南無大師遍照金剛