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お盆について(平成18年7月号)

 7月となり、今年も早やお盆の季節を迎え、各家庭ごとに先祖の御魂まつりを、あるいは今年、愛する家族を亡くされた家庭では、しめやかに新盆の供養をなされることでありましょう。

 お盆とは、正しくは盂蘭盆会と云い、印度のことばウランバーナを漢字に直した云い方です。

 言葉の意味は「さかさまに吊し下げられるような苦しみ」と云うことですが、仏説盂蘭盆経というお経の中には、こう説かれてあります。

 昔、インドに目蓮さんというお坊さんがおりました。

 ある日、目蓮さんは、亡くなったお母さんが地獄で餓鬼道に陥り、逆さまに吊されるような苦しみを受けているのを神通力で知り、お母さんを苦しみから救うのはどうすればよいか悩みました。

 するとお釈迦様は、7月15日に、精霊棚を作って亡き父母や先祖の霊を供養するように教えました。

 この事が盂蘭盆会の起こりとなり、中国を経て日本に伝えられたのが今から1300年も昔のことです。

 お盆の行事で有難いことは、父母や先祖の供養をすることが、そのまま自らの反省と懺悔につながるということです。

 先祖の御魂とふれあうことによって、自身のみたまも清められ、心に、人として守るべき道を自覚するとともに、人の世の平和を願う「灯」をともすことができることであります。

南無大師遍照金剛