第十番霊場
諏訪山 観音院(かんのんいん)
−日限地蔵尊−
【 真言宗豊山派 】
本尊 聖観世音菩薩
真言:おんあろりきゃそわか
御詠歌:もろびとの ねがいをしかと のうまんの ふかきちかいに たえぬこうえん
- 桐生の繁華街を通り抜け、聖眼寺から三キロほどのところに観音院はある。
この地では「日限地蔵尊」で知られ、二十四日の縁日には参拝者で賑わう。
本堂は寄棟造り、本瓦葺の間口六間半、ご本尊は聖観世音で江戸中期の作と伝え秘仏になっている。
本堂左手前には日限地蔵を奉安する地蔵堂があり、香煙がたちこめ参拝者が絶えない。
昔この地に機屋を営むものがおり、夜になると大入道が出るので鉄砲を撃ったが人影はなく、ただ血痕が点々としており、この跡をたどると観音院の境内で消えていた。
ある夜地蔵菩薩が機屋の主人の夢枕にあらわれ、「人々を守護するために野天から堂内に奉安し、日を限って願いをかければ必ずかなえてあげる」という夢告があった。
そこで主人は堂宇を建立し地蔵像を奉安したが、その肩には鉄砲玉の跡が残っていた。
以上が日限地蔵の由来だが、遍路も○月○日までに八十八ヵ所巡拝が満願成就するよう祈願したいところ。