第三十二番霊場
五佛山 鏡徳寺(きょうとくじ)
【 真言宗智山派 】
本尊 十一面観世音菩薩
真言:おんろけいじんばらきりくそわか
御詠歌:ありがたや くじのこほりの かみとしの ごぶつのやまに しうんたなびく
- かつて金砂山から砂金が流出したことから町名がつけられたというが、常陸太田と大宮の中間に位置し茨城では最北の札所。
寺のある上利員の集落より、老樹がうっそうとおいしげる参道を登りつめれば改修されたばかりの入母屋造り瓦葺、唐破風付向拝の重厚な本堂があらわれる。
左に大師堂がある。
ここは物音一つしない俗界から隔離した閑寂境。
大同年中(806〜810)慈覚大師が開創し自ら十一面観世音を造顕奉安したと伝え後の承久元年(1219)醍醐寺座主光宝が当地に巡錫の折、山頂に五色の紫雲がたなびき、土中より円鏡が発見されたことから、五仏をとって五仏山、鏡を用いて鏡徳寺と改めたという。
正安三年(1301)には僧・賢海により再興され、末寺十二ヵ寺を、後の寛文三年(1663)には朱印十五石を有したが災火のため伽藍を焼失し、昭和九年に本堂が再建された。
ここは、名鍛刀家大村加卜ゆかりの地としても知られている。