第五十二番霊場
如意山 久原寺(くばらじ)
【 真言宗智山派 】
本尊 聖観世音菩薩
真言:おんあろりきゃそわか
御詠歌:ぬひあげて にしきあやなす にょいのもり だいしのかねの きこゆうれしき
- 房総丘陵といわれる海抜200〜300メートルの山地の中で鹿野山は標高353メートル・上総地方で最も高く、この東山麓に久原寺がある。
境内1500坪のところに文化十一年(1814)の仁王門と鐘楼堂、昭和五十三年再建の入母屋造り瓦葺の本堂、左に客殿・庫裡、そして千体地蔵堂がある。
寺伝によれば聖徳太子の開創で永延年間(987〜89)僧・源信が堂宇を建立し、聖観世音を造顕奉安し、地名にもとずき久原寺とした。
後の至徳元年(1384)成願寺の融源が現在地の猪原へ移建し再興したが、小糸城の鬼門に当たることから秋元義正は祈願所とした。
江戸時代には幕府より朱印十石を得ている。
元禄年間(1688〜1704)に地域の人々より、さまざまな願いをこめて納められた千体地蔵(市文化財)は不動明王と大黒天の左右に500体ずつ奉安されている。
寺の周辺は人家もまばらな山村地帯で遍路にとっては心静かにたどれる別天地。