第六十八番霊場 田村山 安養寺 (あんようじ)
【 真言宗智山派 】
本尊 阿弥陀如来
真言:おんあみりたていぜいからうん
へんろ道も時代の推移によって変る。
かつて六十八番は世田谷の瀬田の玉眞院であったが、平成十六年からは日野市万願寺の安養寺になった。
このため順番通りに打つことは出来なくなり道順からすれば六十三番金剛院からがもっとも近いけれど、
七十番井口院より七十一番阿弥陀寺の間に巡拝する順路となる。
寺の所在地は万願寺となっているが、かつては安養寺の前進が万願寺で現在は地名のみが残っている。
開創は田村安栖で中興開山は僧・慶深といわれ、慶長十一年(一六五九)に示寂し、
慶長元年(一六四八)には幕府から寺領十三石が与えられている。
山門を入ると正面が本堂、右手に客殿がある。
江戸時代中期以前の建立といわれる本堂には、
本尊阿弥陀如来(都重文)のほか毘沙門天、大日如来など古仏が奉安されている。
いまも「王手は。日野万願寺」と伝えられ、
新田と北条軍との戦いで新田軍がこの地を抑えて王手をかけた古事によるといわれる。