第六十九番霊場
医王山 常性寺(じょうしょうじ)
【 真言宗豊山派 】
本尊 薬師如来
真言:おんころころせんだりまとうぎそわか
御詠歌:かりのよに ちぎょうあらそう むやくなり あんらくくにの しゅごをのぞめよ
- 多摩川沿いを狛江から調布へたどり、旧甲州街道へ出ると緑におおわれた常性寺がある。
正面に本堂、左に不動堂、右に地蔵堂・客殿・庫裡(納経所)がある。
この寺は「調布不動尊」で知られ、江戸時代に当山・祐専が成田山新勝寺より勧請した不動尊が近在の人々により信仰されている。
寺伝によれば鎌倉時代の創建で古くは多摩川沿いに堂塔伽藍があったけれど、慶長年間(1596)現在地へ移建された。
地蔵堂前の馬頭観音石像は文政七年(1824)近在の馬持ち衆によって造顕奉安されたもので、当時調布は織物の縞(縞木綿)の産地で八王子の呉服商人が馬を引いて買求め道中安全や商売繁盛を祈願して馬頭観音像造顕に浄財を喜捨したことが碑文からうかがえる。
もっともこの地の織物の歴史は古い。
大化改新(645)後の律令制度で祖庸調(そようちょう)の税制がしかれ、この付近からは調(みつぎ)として布が献上され、「調布」の地名のおこりとなった。