第七十五番霊場
岩殿山 安楽寺(あんらくじ)
−吉見観音−
【 真言宗智山派 】
本尊 聖観世音菩薩
真言:おんあろりきゃそわか
御詠歌:よしみよと あまのいわとを おしひらき だいじだいひの ちかいたのもし
- 聖武天皇(724〜48)のころ、東国巡錫中の僧・行基は聖観世音を造顕し、この地の岩窟に奉安した。
これが寺のはじまりで、大同年間(806〜10)に坂上田村麿は奥州征伐の途中この観世音を拝し、後に心願が成就したのを感謝し伽藍を建立している。
平安末期には領主の源範頼が幼少期を寺で過ごしたことから壮麗な金堂をはじめ三重塔など建立したが、天文年中(1532〜55)の戦火で堂塔を失い、現存の本堂・三重塔・仁王門は僧・果鏡や秀慶によって寛永年間(1624)より元禄十五年(1702)にかけての再建。何れも県の文化財。
仁王門を入れば老樹におおわれた八千坪の広大な境内に諸堂が建つ。
寛政年間(1789〜1800)の露座の大仏や本堂には江戸時代の百八十八ヵ所満願額、左甚五郎の「野荒らしの虎」の彫刻がある。
ご本尊の開扉は毎年6月18日。
この日は厄除祈願の人で賑わい、魔除だんごを求め厄落しをする。
坂東霊場十一番の札所。