第七十六番霊場
宝珠山 錫杖寺(しゃくじょうじ)
【 真言宗智山派 】
本尊 延命地蔵菩薩
真言:おんかかかびさんまえいそわか
御詠歌:ありがたや こをかわぐちの じぞうそん おやとたのまむ このよのちのよ
- 川口は江戸と日光を結ぶ日光御成街道の(現在の国道122号)宿場として栄え、道沿いにあった錫杖寺は御膳所として将軍立ち寄り所になっていた。
いま残る寛永三年(1626)の御成門は将軍お成りの時以外は開扉しない「あかずの門」とよばれていた。
境内に入ると昭和五十年再建の重厚な本堂・客殿・書院・庫裡、左に鐘楼・天神社・福禄寿堂・十三仏像、右に地蔵堂などがある。
寺の創建は奈良時代といわれているが不詳。
ご本尊地蔵菩薩は僧・行基の作と伝え、弘安年中(1278〜87)に僧・願行がこの地に留錫し開山している。
願行は密教をはじめ諸宗の学問をきわめた高僧で京都泉涌寺の住職や、第六十番阿夫利山大山寺を中興開山している。
その後僧・宥鎮が再興、末寺九ヵ寺を開山、再興している。
江戸時代には、ご朱印二十石を得ている。
鋳物で知られた川口。
その歴史は古いが、この寺にある銅鐘は寛永十八年(1641)の鋳造で県の文化財。