寺院紹介　　　

 

​本州の最東端、犬吠埼の小高い山の中腹に切り立った岩肌を背にするように寺はある。三方を海で囲まれ眺望がよく、太平洋の海原が地平線までくっきりと見える。当寺は坂東巡礼をはじめ諸国霊場を巡拝満願した有縁の人の浄財によって昭和51年に開創された。

「巡礼の会」を組織し毎月参加者を募り百八十八霊場をはじめ、年15回以上の団体巡礼を50有余年間つづけている。巡礼や遍路に関する日本全国の資料も充実しており、初心者から満願成就した人までのサービスセンター的な機能もはたしている。5千坪ある境内には巡礼の寺らしく諸堂・諸仏が立ち並び、霊場の赴きに溢れている。

本尊の十一面観世音菩薩は松久朋琳・宗琳作で像高1丈3尺、尾州檜に刻まれた美しい尊像で、昭和49年弘法大師ゆかりの坂東27番飯沼山圓福寺本尊写しの尊像として造顕奉安されたものである。